いぼの原因やメカニズムを正しく理解し医師の診断を仰ぎましょう

いぼができると憂鬱です。とはいえ正しく原因やメカニズムを理解していれば、心配する必要はありません。多くの場合は放置しても特に問題ないでしょう。しかし似た疾患もあります。早めにお医者さんと相談して適切な処置を施しましょう。

ウイルスが侵入して細胞が刺激され増殖する

いぼは、ヒト乳頭腫ウイルスが原因となって発症する皮膚疾患です。とはいえ同ウイルスには100以上の型があります。それぞれによって現れる症状や場所が異なります。

もちろんウイルスに触れただけでは問題ありません。ウイルスは生きた細胞内に入り込まないと生き続けられないためです。言い換えると表皮内へ侵入することがカギになります。

患部を顕微鏡で調べてもウイルスが見つからないことも多いようです。つまりウイルス自体が直接的な理由ではないからです。基本的なメカニズムは、ウイルスがいる刺激によって人間の皮膚細胞が異常に増殖していると解釈されています。

誤解を恐れずに表現すれば、良性のできものです。あっても重篤な害はありませんが、場合によってはがん化する可能性が完全に否定できるわけではありません。そういう意味でも、早めに専門医と相談して適切な治療を受けることが大切です。

3つの種類に大別できるが似た病気もある

いぼは、尋常性疣贅、青年性扁平疣贅、尖圭コンジローマの3つに分かれます。なお疣贅は「ゆうぜい」と読みます。これが医学的な正式病名です。誰でも罹るリスクのある病気ですが、尖圭コンジローマは性感染症の一種です。

大きさはいずれも数ミリから数センチ程度であり自覚症状はほとんどありません。中でも手の指、掌や足の裏に現れやすいのが尋常性疣贅です。また背中や顔に生じやすいのが青年性扁平疣贅です。尖圭コンジローマは陰部にできます。

間違えやすい病気も少なくありません。例えばウオノメやタコです。疣贅との大きな違いは、刺激による皮膚の肥厚であり痛みを伴うことです。同じ個所で繰り返す点も特徴的です。

心配なのは悪性のできものです。初めからがんである場合も珍しくないので見過ごしてはいけません。この点からも早めに専門医の指導を仰ぐ必要があると言えるでしょう。

すぐ効く薬はないが自然治癒することもある

いぼはウイルス性疾患なので、基本的に特効薬はありません。最も有効な方法は自身の免疫力を生かすことです。つまり侵入してきたウイルスに対して抗体が上手く作れれば発症には至りません。まったくできない人との違いはここにありそうです。

とはいえできてしまったらどうするか。もちろん放置しても特に問題はありません。自然治癒する事例も少なくないからです。しかし目立って困る場合には、皮膚科で治療を受けることも可能です。

健康保険が使える治療法は、液体窒素で患部を凍結除去する方法です。しかし痛みがあります。またサリチル酸を使用することもあります。一方で自己負担になりますが、炭酸ガスレーザーで焼き切る手法もあります。

子供にも現れやすいですが、確実な方法で治してあげましょう。中途半端であったり民間療法に頼ると、痕が残ったり癖になることも稀ではないようです。